レーザーとは
レーザー(LASER)とは、「Light Amplification by Stimulated Emission of Radiation」の頭文字を取ったもので、「輻射の誘導放出による光増幅」という意味です。誘導放出とあるように自然発生的な光ではなく、人工的に導き出された光です。特殊な装置を使って炭酸ガス(CO2)などの振動を発する物質(発振物質)に外から強力な光を当てることで、この発振物質から誘導的に同波長の光子を発生させます。発生した無数の光子は拡散せずに同方向にまとまって直進するために、高いエネルギーを持った光になるのです。
様々な医療分野で活躍
こうして発生したレーザー光は、集光性に優れているので、レンズによって目標を一点に絞ることができます。これによってエネルギー密度をさらに高められるので、他の光線では考えられないほどの高エネルギーになります。高エネルギーを有するレーザーは現在、様々な医療分野で治療に用いられており、耳鼻咽喉科領域では、耳、鼻、喉などの微細で複雑な部分の治療にあたり、細い糸のようなレーザー光線は大きな威力を発揮します。出血もほとんど無いため、患部がよく見え、正確な治療が行えます。
当院のレーザー治療(日帰り手術)
当院では外来で「日帰り」にて、下記のように各種のレーザー治療を行っております。これら外来手術をご希望の方は診察の上、ご相談くださいますようお願い申し上げます。
レーザー鼓膜切開
鼓膜切開により中耳炎などを治療します。子ども(乳幼児から可能です)の鼓膜切開も0.1ミリ単位で安全に行えます。
- 適応
- 急性中耳炎、滲出性中耳炎
- 切開に要する時間・サイズ・利点
-
- 時間/0.1秒
- サイズ/1.0mmから、0.1mm単位で大きくしていくことが可能です。
- 利点/安全性が高い。
アレルギー性鼻炎/花粉症のレーザー手術
アレルギー反応を起こす下鼻甲介(かびこうかい)の粘膜部分にレーザーを照射することによりアレルギー反応を抑制し、くしゃみ、鼻水、鼻づまりを抑える治療です。レーザー照射は症状に応じて何回かに分けて行います。
- 治療に要する時間
- 約20分です。レーザーは片側1~2分で済みます。鼻内の麻酔は、麻酔薬のしみこんだガーゼ各3枚を両鼻に入れ、15分くらい待ちます。
- 適応
- 薬を服用したくない方(妊娠中も可能)、花粉シーズンの予防、鼻閉が長く続く方
- 時期
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花粉症状が強いと、刺激を誘発してしまうので、当てられません。12月~2月10日頃までにレーザーを当てることをお勧めしています。
*予約不要で診療時間内ならいつでも可能です。
ホクロ、イボ、シミのレーザー手術
レーザーによりホクロ、イボ、シミを除去します(自費診療)。安全に、ほとんど出血することもなく除去することができ、傷痕も残りにくい治療法です。
しみ治療用レーザーについて
- しみ・そばかす・毛細血管拡張症に効果を発揮する最先端の光治療です。
- ピンポイント照射なので、治療部位以外の組織を傷つけません。
- 他の治療と併用できるので、短期間でトータルな美肌づくりを目指せます。
※厚いしみにはCO2レーザー、薄いしみにはフォトレーザーがそれぞれ選択可能です
*木・金・土曜日に受け付けいたしております。
鼓膜形成術
何らかの原因によって穴のあいてしまった鼓膜の再生をします。
リティンパ (鼓膜穿孔治療法) ~鼓膜再生の新しい治療法~
鼓膜穿孔とは、孔(こう:あな)や断裂(裂け目)により、鼓膜が破れた状態のことをいいます。 穿孔が生じた鼓膜を再生、閉鎖するため、トラフェルミンという薬と、それを溶かす溶解液、ゼラチンスポンジを用いて行う治療法になります。
- 治療に要する時間
- 約30分です。局所麻酔をしますので、痛みはほとんどありません。
- 特徴
- 複雑な形状の穿孔、大きな穿孔に対しても治療が可能です。
- 治療費
- 保険適用となります。3割負担の方で、約¥18,000です。
- 治療の終了について
- 治療後4週間を目安に鼓膜の閉鎖を確認し、終了となります。
軟口蓋形成術(いびきのレーザー治療)
軟口蓋の一部を切り取ることによって気道を広げ、無呼吸やいびきの改善をします。
クリニック概要
- 医療法人社団石和会
- 耳鼻咽喉科ヒロクリニック
- 診療科目
- 耳鼻咽喉科、気管食道科
- 院長
- 石田博義
(日本耳鼻咽喉科学会認定専門医/
日本耳鼻咽喉科学会認定補聴器相談医) - 住所
- 〒188-0011
東京都西東京市田無町4-29-8
丸保ビル4F - 最寄駅
- 西武新宿線
田無駅北口徒歩3分 - TEL
- 042-463-8711
- 各種クレジットカード対応(保険診療のみ)
※金曜午後の石田医師は美容施術のみ
※土曜日は9:30-13:00(受付9:00-13:00)までの診療となります。
- 休診日
- 水曜日・日曜日・祝日